8月11日(金)に主に高校生を対象として、東京工業大学で採択された12の21世紀COEプログラムの活動を紹介する「InterCOE 2006」が実施されます。我々、「都市地震工学の展開と体系化」グループでは、当日の午後に次の2つの体験実験を企画しています。
<開催場所>
緑が丘2号館、構造実験棟
<開催日時>
2006年8月11日
Lecture1「液状化実験」: 13:00-15:00
Lecture2 「地震の揺れ体験」: 15:00-17:00
*地震の揺れを体験していただくため、不安定なお履物などはご遠慮ください。
(ヒール、サンダルは×)
■ Lecture1: 液状化実験
都市の高層化・高密度化により、臨海部の開発が進んでいます。しかし、臨海部は軟弱地盤や埋め立て地盤が集中していることから、地震時には液状化などのような地盤災害が生じる可能性があります。液状化とは、地盤が剛性を失い流体のような挙動をする現象です。このような地盤の液状化は、地盤の上に構築された構造物、および、道路・線路などの交通網、地盤内に埋設されたライフラインなど、さらには都市の機能に重大な影響を及ぼす恐れがあります。
本レクチャーでは、液状化発生のメカニズム、また、その危険性を過去の地震の被害事例の写真等を通してわかりやすく解説し、液状化の現象について理解を深めてもらいます。さらに、小型模型を用いた振動台実験を行い、液状化時の構造物の転倒、地中埋設物の浮き上がりなどの被害の様子を再現します。
 液状化にともなう地盤の側方流動により傾斜した建物・1995兵庫県南部地震
■ Lecture2: 地震の揺れ体験
首都圏では、30年以内に震度7の地震が来る確立が70%以上といわれています。地震によって、都市を支えるインフラストラクチャー、特に橋梁や都市トンネルなどの交通施設が被災すると、都市機能は麻痺し、都市生活者に深刻な影響が生じます。1995年兵庫県南部地震では多くの構造物が被災しており、都市インフラストラクチャーの耐震技術の開発が必要とされています。
本レクチャーでは、地震によって構造物がどのように被災したのかを分かりやすく解説すると共に、地震の揺れを体験していただきます。

地震によって横倒しとなった阪神高速道路3号神戸線
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